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フランス旅行 その6

朝起きるとけっこう雨降ってます・・・

これまでの日がずっと天気が良かったわけではないですが今日の雨はしつこそうです。

 

ブレスに来た理由は言わずもがな鶏を食べたいという事なんですが

それともう1つ鶏の飼育場を見学したいという思いがありました。

ホテルの人に聞いて電話していただいたり昨日行ったレストランで聞いた

飼育場にも連絡してみたのですがどちらもNG。

突然の電話では何処も取り合ってくれません。ましてや相手は素人ですし。

前日から探してはいたのですが考えが甘かったです。

「街のインフォメーションで調べて鶏の飼育場の行くのも面白いですよ」みたいな情報が

本に書かれていたので鵜呑みにしてしまいました。

その情報源が旅行者のバイブル「C球の歩き方」なんて恥ずかしくて言えません。

 

これは下手に電話して断られるよりはアポなしで突撃した方が上手くいくと思い

早速ホテルのお兄ちゃんに近くの飼育場の場所をリサーチ。

「ホテルに出勤する途中に結構あるから行ってみれば大丈夫じゃない」という情報を基に

行ってみるとけっこう広い農場が広がっています。ただ、明らかに牛や羊がいそうな

大きな農場だらけで鶏達がいそうな雰囲気ではありません。

そうこうして走っていると「鶏売ります」の看板を発見。ダメもとで突入。

誰もいません・・でも鶏はいます。むちゃくちゃいます。

なんと、さっきから走ってきた牛や羊がいそうな牧草地帯をよく見ると白い点々がいっぱい。

びっくりです!牛がゆったりと広い農場で牧草を食んでいるのと同じ体で

ブレスの地鶏は飼育されているのです。土地がいっぱいある農業大国恐るべし。

そりゃー旨いわけですよ。これだけ自由に走り回っているわけで、しかも餌付き!

 

あとで帰ってきた飼育場のおっちゃんに怪訝な顔をされましたが(そりゃーそうです)

経緯を説明して何とか短い時間ですが案内までしていただきました。

本当に今回の旅行で会う方は非常に親切な方ばかりで感謝感謝です。

 

さて何とか強引に目的を果たした私らはBourgogneに帰る前に南に進路をとり

Pérougesぺルージュに寄り道です。この街はとても小さな町なんですが

中世の頃の街並みをそのまま現在も残している非常に美しい街です。

名物菓子ガレット(薄い生地にバターと砂糖をかけて焼いた素朴な菓子)を食べながら散策。

入口のインフォメーションで聞いたのですが、ここいらはカエルが有名らしく

確かにどのお店のメニューにもカエル料理がお勧めででています。

ただ、食べたいのは山々なんですが今日の夜はChagnyの三ツ星Lameloiseラムロワーズに

行くことになっているのでリヨンの時と同じく断念するはずだったのに・・・

勢いで入ってしまいました。

早速注文。カエルっ!カエルっ!(両手にナイフ、フォークを持ち店側を急かす体で)

前菜にじゃが芋のグラタン、メインにカエルのフリカッセというコースを注文。

当然のように前菜とメイン同時に提供されます。そりゃーそうですよね。

ものすごいダイナミックです。ふつうカエルはモモの肉だけに掃除してから

調理されるものですが、ここでは背骨にもも肉が付いたまま焼かれているので

非常に食べづらいです。ただ味はしっかり決まっていて私好みでした。

あ~ワイン飲みたい~。まだ運転が長く残っているので諦めます。

 

さておなかが一杯になった私らはBourgogneに戻ります。

本日はこの旅行の1番の目的、以前お世話になっていたドメーヌ訪問です。

ピュリニー モンラッシェにとった宿へ荷物を置き

ル モンラッシェを眺めながらChassagne Montachetシャサーニュ モンラッシェ村の

Domaine Jean-Noël Gagnardジャン ノエル ガニャールに到着。

 

なんだかドキドキします。電話では話していましたが合うのは8年ぶりです。

Dmジャン ノエル ガニャールは1892年から続くワインの造り手です。

ワインのスタイルは非常にパワフルで満足度高し。

ご高齢のムッシュ ガニャールはもう表向きは引退していて

現在は1人娘のカロリーヌ レスティメが当主としてドメーヌを切り盛りしています。

 

門を入って来訪を告げます。でもカロリーヌはお客の応対中で忙しいみたいなので

ちょっと時間潰しに昔の畑仲間に挨拶へ。栽培担当のシェフ パトリスも

私がお尻を追っかけて仕事をしていたアメリも変わりなく元気です。よかった皆元気で。

でも一番うれしかったのはムッシュ ガニャールが元気だった事。御年82歳。

福島は大丈夫なのかと逆に心配されてしまいました。

このじいさん足を痛めてはいますが非常に元気。手はゴツゴツで握力は異常に強く基本的に女好き。

いろいろ近況を聞いていると孫の話に。やっぱり跡継ぎ問題は何処でも心配なのでしょう。

カロリーヌには2人の息子がいるのでそこらへんは安心かと思いますが

兄貴のフィリップはもう高校生でなかなかの秀才らしく

他にやりたい事があってワイン関係には進まない予定らしい。

「弟のニコラはアホだから畑で働いてくれるんじゃないか」って言ってますけど

そんな感じで大丈夫か?ドメーヌ ガニャール!!

ちょっと心配事ができましたが、お客が帰ったみたいなのでセラーへ。

ちょうど今週瓶詰めしたばかりなので少し荒れているけどとの事ですが

まずは瓶から2010年の試飲です。

端から飲んでいきましたが、やはりジャン ノエルのバタールは別格です。

収量の多い年でも5樽、2010年は受粉が上手くいかず3樽しかできませんでした。

日本入荷は24本のみです。

レ ショウメとレ ブランショ ドゥスーも良かったです。

レ ショウメは比較的手に入りやすいのでお店でゆっくりサーヴィスしたいです。

樽から2011年も試飲しましたがまだマロラクティック発酵の途中で舌先にガスを感じます。

バタールは流石に粘度が違いましたがそれでもまだ出来上がっていないので判断は難しいです。

 

アルザスにしてもブルゴーニュにしても2010年の白は非常に質の高い酸が感じられます。

南の温かくて酸味の穏やかなパワフルワインが好きな方はどうかと思いますが

フランスワインにどこか繊細さや涼しさを求める方にとっては

素晴らしい年に思えるのではないかと思います。

 

気が付いたらそうとう時間がたっていました。そろそろ御暇。

お土産に07レ カイユレを1本いただきました。

ありがとうございます。すいません・・何から何まで。

 

さて本日最後のイヴェントはラムロワーズでの食事です。

偉大なジャック ラムロワーズからエリック プラにシェフは変わりましたが

今でも三ツ星のレストランです。

昔働いていた頃は、高くて行けなかったので向かいの酒場で仕事帰りに仲間とビールを

飲みながらレストランに入っていくお客を眺めていたものです。

 

入口で名前を告げるとかっこいいギャルソンが席まで案内してくれます。

席に着くなりいきなりアペリティフを聞かれました。私としてはもう1テンポ遅くしたいところ。

本日のグラスシャンパーニュはDuval Leroy Rose,02Moet&Chandon,

99?Philipponnat Clos des Goissesの3本。さすが3つ星。

クロデゴワセ以外を注文。弱!!だって高そうなんですもん。意外にモエが旨かったです。

 

まずはアミューズを食べながらメニューを眺めます。

美味しそうなメニューがいっぱいです。いろんなメニューを少しずつ食べたいのですが

お昼に食べたカエルがまだ消化し終わっておりません・・・のでアラカルトで注文。

 

嫁は前菜として魚料理のひめじのポワレを選択。

さくっとした焼いた皮目でサフランのソースと相性抜群です。

このサフランなんとブルゴーニュ産らしいです。最近の温暖化によってマコネで栽培できるようになったらしく、びっくりです。

私はブルゴーニュ特産エスカルゴのラビオリを注文

パセリとにんにくを使った伝統的な味わいなんですが見た目は完全に小龍包です。

ヨーロッパの方にはいいのではないかと思いますけどアジアンにはちょっと・・・

 

メインは春の食材日本では食べられないシャロレ乳飲み仔牛と

ポーイヤック産乳飲み仔羊をローストでいただきました。

三ツ星だからといって奇をてらったものではなくこうゆうシンプルな物が

食べられるのはうれしいです。火入れの技を堪能できました。

ワインは期待したほどなかったのでルーミエの07シャンボールヴィラージュを注文。

 

サーヴィスの人数はかなり多く皆テキパキと動き、非常にキレイです。

見習わないとと思いましたね。

デザートにこれまたクラシックなクレープシュゼットをいただき終了。

全体的に非常に満足しましたが、お腹ははち切れんばかりです。

やはりお昼のカエルが・・・

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